失ってしまった自分の歯の代わりとして、人工の歯根を顎の骨に埋め込みます。その上に人工の歯を製作し噛み合わせや審美の回復をする治療法です。

■インプラント治療の手順

 ◇診査と治療計画  臨床およびX線撮影による審査と模型による審査などをおこないインプラントの治療が可能かどうか診断します。インプラント治療が可能である場合、綿密に治療部位を審査し、関連した場所に局所病変がある場合は、インプラント植立前に治療を済ませておく必要があります。

 ◇フィクスチャー埋入手術  歯の根に相当する部分を骨に植込みます。

 ◇治癒期間  フィクスチャーを骨の中に埋入してから約3~6ヶ月間、安静期間として術後の消毒や観察を行います。特にお口の中は手術直後も食事とすることになりますので無菌状態にするのは難しく医院での消毒や口腔ケアをすることにより術後の治癒が早くなります。この期間がインプラント治療において最も重要な期間です。この期間の管理によりインプラント治療を左右するものと考えています。

 ◇アバットメントの装着  骨の中に埋め込んだ歯の根に相当する部分に今度は歯の見える部分の土台の部品を連結します。

 ◇人工歯の装着  アバットメントの装着後、お口全体の型を採り土台の部分に被せ物をおこないます。

 ◇メインテナンス  インプラントの治療においていかに長い期間、良好な状態でインプラントを使ってもらえるかはメンテナンスが要となってきます。