入院中や手術後の合併症を予防する為にも口腔ケアはとても重要です。
手術後の合併症として特に気をつけなければならないものに誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)という病気があります。
これは術後の不安定な状態の時に口の中のばい菌や胃の内容物が気管や肺に入ることで起こる肺炎のことをいいます。
誤嚥性肺炎の予防には口の中を清潔にし、細菌を減らすことが効果的であることがわかっています。
また全身麻酔下の手術においては自分で呼吸が出来なくなるので人工呼吸器を取りつけます。
その際に口の中に管や器具を挿入するので、ぐらつく歯があると歯が抜けたり損傷する場合があり安全に処置を行うことが出来ません。
手術前にぐらつく歯を固定したり、弱っている歯を補強することでトラブルを減らすことが出来るので入院が決まったら歯科医院でチェックしてもらいましょう。